写真の整理を始めたら懐かしい写真が出てきた。
20数年前、「ナショナルジオグラフィックマガジン」の取材協力を受けた時のものだ。
一緒に写っている方は、Dr. Kenneth Norris と Mr. Flip Nicklin。
ノリス博士は、イルカのエコロケーション能力の可能性を提唱した世界を代表する
鯨類研究者。ニクリン氏は、ナショナルジオグラフィックで海洋写真を撮り続ける、
これまた世界を代表する水中カメラマン。
私は、ニクリン氏こそが世界最高峰のクジラカメラマンだと信じている。
そして、この写真を撮影してくれた方は、これまた驚きの、日本を代表する
水中カメラマンの中村宏治さん。そして2名の若きクジラ研究者(当時)。
お二方は、ナショジオの特集で、日本のイルカ漁業を取材しに来られた。
しかし改めて思えば物凄いメンバーであり、私がここにいる事があまりにも
不釣り合いで滑稽でさえある。数日間のお付き合いではあったが、この時に
両御大から学ばせて頂いたことは、今でも私の中で大切な経験として生き続けている。
ちなみにこの撮影場所は、岩手県・大槌町。イシイルカ漁の拠点となっていた港町だ。
青春時代を過ごしたフィールドも、あの 3.11 で大きな被害を受けてしまった。
あ~この一枚の写真、ホントにいろいろなことを思い出させてくれた。
ちなみに、この時の取材記事は、1992年9月号のナショジオに掲載されている。